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ルテインと加齢黄斑変性

加齢黄斑変性になる原因は詳しく解明されていませんが、ルテインよって予防・改善が見込める可能性があるという研究結果がいくつか出ています。ルテインは体内で作れない成分なので、食事やサプリメントで積極的に摂取するのが良いでしょう。

このページでは論文を元に、ルテインが加齢黄斑変性に与える影響について解説します。

ルテインで加齢黄斑変性の予防・改善ができる?

加齢黄斑変性の予防・改善に効果的といわれている成分が「ルテイン」です。

そもそも黄斑色素はルテインとゼアキサンチンからつくられており、これらは視細胞にダメージを与えるブルーライトへのフィルター効果を持つ成分です。疫学調査によると、ルテイン・ゼアキサンチンを多く摂ると加齢黄斑変性の発症率が下がるという結果も出ており、予防効果も検討されています。

生活習慣と加齢黄斑変性の関係

加齢黄斑変性は、欧米では成人の失明原因の第1位の病気です。日本でも失明原因第4位にランクインしており、50歳以上の成人の約1%にみられます。[注1]

久山町研究が福岡県久山町で1998年7月から9月にかけて調査を行なった結果、50歳以上の人口の1.1%は加齢黄斑変性にかかっており、予備軍の数は10%にのぼると報告されています。[注2]

加齢黄斑変性の原因はまだはっきりとは分かっていませんが、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病との合併症が多い病気です。加齢黄斑変性のリスクになるのは、年齢・人種と、喫煙の習慣や肥満といった環境因子です。中でも年齢とならんで「喫煙」はもっとも大きなリスクとして認められています。[注3]

そのため、欧米化した食生活や交通機関の発達による運動不足といった生活習慣とのかかわりも指摘されています。

ルテインとゼアキサンチンで
加齢黄斑変性の進行リスクが減少

ルテインと合わせて摂りたい成分が、カロテノイドの一つであるゼアキサンチンです。ルテインと同じく、ゼアキサンチンもまた、視覚機能にとって大切な成分です。

ルテインとゼアキサンチンの臨床試験として、米国NIHが約4,000名の加齢黄斑変性患者に対して行った規模な臨床試験があります。実験では、5年間にわたって以下のようにサプリメントを投与しました。

  • (a)10mgのルテインと2mgのゼアキサンチン
  • (b)1gのDHAとEPAオメガ3系脂肪酸
  • (c)aとbの組み合わせ
  • (d)プラセボ(偽薬)

この試験の結果、ルテインとゼアキサンチンの摂取量がもっとも少ない被験者群と比較したところ、1日10mgのルテインと2mg のゼアキサンチンを摂取すると、重度の加齢黄斑変性の進行リスクが26%減少することが明らかになりました。[注4]

加齢黄斑変性の進行を遅らせる

マウスを対象に行った実験で、ルテインを投与してから網膜のダメージ回復を調査したところ、ルテインが、強い光によってダメージを負った網膜の修復を助けることが科学的に証明されました。[注5]

光ストレスをできるだけ避けることは、加齢黄斑変性の予防・改善につながります。なぜなら、加齢黄斑変性の原因の一つとして考えられているのが、光によるストレスが原因でたまっていく「ドルーゼン」と呼ばれる老廃物だからです。そのため、光ストレスによって溜まっていくドルーゼンをいかに少なくするかも、加齢黄斑変性の予防・改善に繋がるポイントといえます。

ルテインはゼアキサンチンよりも
効果的にMPODレベルを高める

ルテインまたはゼアキサンチンのいずれかを補給することで、黄斑色素の密度と光学濃度(MPOD)にどのような影響を及ぼすのかを調べた実験があります。MPODとは、黄斑色素がブルーライトを吸収する能力のことです。

健康な日本人22人を最長3ヶ月間、ルテインまたはゼアキサンチンに割り分け、いずれかを毎日10mgずつ経口投与したところ、MPODレベルは、すべて有意に関係性があると分かりました。

ルテイン補給後2~3ヶ月でMPODレベルは20%増加。ルテイン群ではMPODレベルが有意に増加していますが、強い近視をもつ方の増加はありませんでした。ゼアキサンチン群では、近視の有無にかかわらずMPODレベルは変化していません。

このことから、近視のない日本人の場合、ルテインの補給はゼアキサンチンよりも効果的に、ブルーライトを吸収する能力を高めることが明らかとなりました。[注6]

ルテインの推奨摂取量

黄斑色素の密度が高くなると、視機能が向上することも明らかになっています。黄斑色素となるルテインとゼアキサンチンは体内で合成されないため、食事から摂取するしかありません。加齢黄斑変性は年々発症率が高まっており、加齢黄斑変性の進行を抑える対策の1つとして、眼科医がルテインサプリメントを推奨することも増えているそうです。

目の健康のためにルテインを摂取する場合、1日あたり6~10mg程度が望ましいと言われています。[注1]

加齢黄斑変性の進行を抑えることを目的とする場合、1日にルテイン10mgとゼアキサンチン2mgを摂取するのが良いでしょう。[注4]

ルテインは緑黄色野菜や卵などにたっぷり含まれている成分です。しかし、ルテイン6mgというとほうれん草では59g、ブロッコリーでは315g。1日で摂取できない量ではありませんが、毎日となると難しいものです。

さらに、体にどれだけ吸収されるかについても考えなくてはなりません。慶應義塾大学で55名の日本人を対象にした研究によると、食事から摂取されたルテインの量は0.002mg~7.82mg。平均するとわずか1.52mgしかなく、推奨摂取量の6~10mgに届きませんでした。このことから、ルテインとゼアキサンチンを食事だけで補うのは難しいと考えられます。[注4]

足りない分はルテインサプリメントで補うことで、目の健康維持や加齢黄斑変性の改善・予防に繋げられるでしょう。

参照元サイト一覧

[注1]…【PDF】ルテインとその機能性
[注2]…Prevalence of age related maculopathy in a representative Japanese population: the Hisayama study(邦題:日本の代表的集団における加齢性黄斑症の有病率:久山町研究)
[注3]…加齢黄斑変性の予防医学
[注4]…【PDF】機能性表示食品におけるルテインとゼアキサンチンの科学的根拠
[注5]…Lutein acts via multiple antioxidant pathways in the photo-stressed retina(邦題:ルテインは光ストレスを受けた網膜において複数の抗酸化経路を介して作用する)
[注6]…Macular pigment density changes in Japanese individuals supplemented with lutein or zeaxanthin: quantification via resonance Raman spectrophotometry and autofluorescence imaging.(邦題:ルテインまたはゼアキサンチンを補給した日本人個人における黄斑色素密度の変化:共鳴ラマン分光光度法および自家蛍光イメージングによる定量)