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ロート製薬が消費者庁へ報告している内容から、ロートV5の成分についてわかりやすくまとめました。なかでも、ルテイン・ゼアキサンチンは光を吸収し、目を守るといった機能性が認められている成分です。科学的根拠をもとに、どう機能するのか読み解きました。
また、DHA含有精製魚油やビタミンE含有植物油などのサポート成分にも触れていますので、成分が気になる方はぜひご一読ください。
引用元:機能性表示食品の届出情報検索:様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)
商品名 | ロートV5a |
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機能性関与成分名 | ルテイン、ゼアキサンチン |
表示しようとする機能性 | 本品にはルテイン・ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン・ゼアキサンチンは網膜の黄斑色素を増やし、ぼやけ・かすみを軽減し、くっきり見る力(コントラスト感度)を改善、またブルーライトなどの光刺激から目を守ることが報告されています。 |
ロートV5に含まれているルテインは、日本では1999年からサプリメントに使われるようになり、現在は200製品以上に配合されています。ゼアキサンチンにおいても、2014年からサプリメント成分として販売されるようになりました。
ロートV5にはルテイン10mgとゼアキサンチン2mgが配合されており、それぞれ同じ量を含む他のサプリメントで副作用の報告はされていないようです。
また、ロート製薬が消費者庁へ届け出している資料には、ルテイン・ゼアキサンチンについて研究されている内容はどれも質が高く、機能性に関する科学的根拠は強いと報告されていました。[注1]
ルテインとゼアキサンチンはもともと体内に存在している成分で、網膜の中心部である黄斑に集中しています。黄斑は見たものの色や形を識別するための細胞がいるところです。視力と深く関わっていますが、ルテインは体内で新しくつくり出せず、年齢とともに減少してしまいます。緑黄色野菜やサプリメントなどで補給するしかありません。
公表されている論文では、ルテインとゼアキサンチンを摂取すると黄斑の機能を改善し、目で色や形をくっきりと識別できるようはたらきかけることが明らかにされています。
また、網膜を傷つけてしまう紫外線やブルーライトなどの有害な光も吸収するはたらきが。外部からの光ストレスを受けた視覚機能を回復し、目の健康を守ってくれます。
これらの報告内容から、ルテインとゼアキサンチンの摂取は「見る力」を維持するために有用だと認められているのです。[注1]
ジョージア大学に所属しているHammondらによる、ルテイン・ゼアキサンチンの試験がおこなわれました。100人を超える被験者は全員健常者で、1日あたりルテイン10mgとゼアキサンチン2mgを摂取するグループと、プラセボ(偽薬)を摂取するグループに分類。それぞれに視覚的な効果が出るかどうか、1年かけて経過が見守られました。[注2][注3][注4]
一般的に、経口摂取したルテイン・ゼアキサンチンは血液のなかを移動し、黄斑部に取り込まれます。プラセボを摂取していたグループと比べて、ルテイン・ゼアキサンチンを摂取していたグループは黄斑色素密度が増加していることが判明しました。
人の体は取り込んだ栄養素を燃やし、酸化することでエネルギーを生み出していますが、酸化によって細胞を傷つけてしまうこと(酸化ストレス)もあります。[注5]紫外線やブルーライトなどの強いエネルギーをもった光が引き起こす酸化は、細胞に対してさらなる損傷をもたらすのです。これを光ストレスと呼んでいます。
外界に直接組織が晒されている「目」は、光ストレスを受けやすい部位です。そこで、ルテイン・ゼアキサンチンは有害な光を吸収し、光の強度を下げて網膜に伝えるはたらきをします。光ストレスから目を守れると明らかになりました。
ルテイン・ゼアキサンチンは、黄斑色素密度の増加に加えて、有害な光から網膜を守る役割を果たすため、結果的に黄斑部のなかである色コントラスト感度も改善されます。コントラスト感度とは、ある対象物を背景や他の対象物としっかり区別する能力のことです。低下していたコントラスト感度が改善されると、信号の色を見分けるといった識別能力も高まります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、青魚に含まれている不飽和脂肪酸のことです。不飽和脂肪酸は人の体ではつくり出せない成分なので、青魚を食べるかサプリメントとして摂取するかなど、外から取り込むしかありません。
ビタミンE含有植物油は、名前のとおりビタミンEを含んでいる植物油のことです。[注7][注8]油脂に溶けるビタミンであり、油と一緒に摂らなければ体内に吸収されません。そのため、ロートV5にはビタミンE含有植物脂が含まれています。ナッツ類・うなぎ・たらこ・アボカドなどにも含まれているので、普段の食事にも取り入れやすい成分です。
ブルーベリーの野生種と言われ、目に良いとされるアントシアニンを豊富に含んだ果実がビルベリーです。青紫色の実をつける落葉低木で、ブルーベリーと比べて色素の濃さが特徴的。アントシアニンは色素成分なので、果実の色が濃いというのはその分、アントシアニンが含まれている証です。[注9]
原産地は北欧で、広い大自然のなか太陽の光をたくさん吸収し、厳しい冬の寒さに耐えしのぐ強さを秘めています。
[注1]…機能性表示食品の届出情報検索:様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)
[注3]…[PDF]作用機序に関する説明資料
[注4]…[PDF]J-STAGE:機能性表示食品におけるルテインと ゼアキサンチンの科学的根拠
[注5]…健康長寿ネット:酸化ストレス
[注6]…ケンカツ!:【視力回復】目にいい食事 お勧めはDHA・EPAが豊富な「青魚」眼科医が解説
[注8]…山さき眼科:サプリメント
[注9]…わかさ生活:ビルベリー